どうも、けんたです。
でも他にもたくさんコインってあるよね?
それについても教えてほしい!
しかし、最近話題の『NFT』はイーサリアムのプラットフォーム上で取引されています。
と言うことで、今回はイーサリアムの仕組みについて解説していきます!
イーサリアムは今後も重要な位置付けのプラットフォームになっていくので見逃せません!
ブロックチェーンについて知っておくとこの先の理解がしやすいので、こちらの記事も合わせて読んでみてください。
イーサリアムとは?
イーサリアムは、ビットコインに次ぐ第二位の時価総額の暗号資産。
ビットコイン以外の総称を「アルトコイン」と言い、イーサリアムはアルトコインの中で最も有名な暗号資産となっています。
2013年にロシア系カナダ人のプログラマー「ヴィタリック・ブテリン」によって考案されて2015年に正式にリリースされました。
世界中で人気を集め、ほとんどの取引所・販売所で扱われるメジャーなコインになっています。
ただ、ビットコインと比べるとまだまだ歴史が浅い暗号資産になります。
厳密に言うと「イーサリアム」と言うのは暗号資産そのものではなく、スマートコントラクトを組み込んだ”プラットフォーム”のことを指しています。
イーサリアムの環境下で使用される通貨が「Ether(イーサ)」という暗号資産になります。
現在では、イーサリアムという名称がプラットフォームだけでなく暗号資産そのものを指す言葉として定着しつつあります。
イーサリアムの特徴
イーサリアムには特徴的な機能と代表的なサービスがあります。
- スマートコントラスト|(特徴的な機能)
- DApps(分散型アプリケーション)|(代表的なサービス)
スマートコントラクト|(特徴的な機能)
スマートコントラクトとは、自動的に契約内容を執行する仕組みのことです。
コントラクト=契約 ですが、一般的な契約の意味とニュアンスが違うため注意が必要です。
スマートコントラクトという言葉は、イーサリアムの設計書(ホワイトペーパー)に記載されて入れ、それにより世界中に広く認知されました。
そのため、イーサリアムで新しく誕生した言葉だと思われがちですがそうではありません。
実は、1990年代にはすでに存在していた言葉なのです。
イーサリアム以外の暗号資産のプラットフォームにもある機能です。
プラットフォーム上で実行されるプログラムとしてイーサリアムに埋め込むことが可能。
「Aと入力したらBと返す」とコンピューターに与える指示のようなものだと考えればOK。
スマートコントラクトを活用して構築されているDeFi(Decentralized Finance)というものがあります。
これは分散型金融システムのことで、取引から仲介業者を排除することがDeFiの実現する未来です。
普通のプログラムとの違い
- 一度埋め込んだら変更できない
- イーサリアムのプラットフォームのルールにのっとり入力が同じなら同じものを返す
例えば、
というスマートコントラクトをイーサリアムプラットフォームへ埋め込むとします。
–
このスマートコントラクトを利用して、AさんがBさんへ10ETHをおくります。
するとBさんが”なにもしなくても”自動的に13ETHがCさんへ送られます。
でも、少し金額を下げたい。
–
と考えた時に、どのように変更するか?
–
普通のプログラムだと埋め込んだプログラムの数字を変更して終了です。
しかしスマートコントラクトは一度埋め込んだプログラムは変更不可です。
–
なので、先ほどのスマートコントラクトとは別に再度「Aさんが5ETH送ったら、Bさんは8ETHをCさんへ送る」というプログラムを作成し埋め込みます。
新しく追加したスマートコントラクトを適用した上で、「Aさんが5ETHをBさんへ送れば、Bさんから8ETHをCさんへ自動で送られます。」
最初に埋め込んでいたスマートコントラクト適用しなければ、最初のスマートコントラクトは動作しないです。
DApps(分散型アプリケーション)|代表的なサービス
DApps(ダップス)とはDecentralized Applicationsの略称で、日本語では分散型アプリケーションと呼ばれています。
DAppsはある条件が満たされると自動で特定のプログラムが実行されると言うのが特徴で、ビットコインやイーサリアムが代表的な位置付けです。
DAppsではブロックチェーンの技術を採用することで分散管理をしています。
現状、ほとんどのDAppsはイーサリアムのプラットフォーム上で開発されています。
これはイーサリアムのスマートコントラクトを基盤として開発されているからです。
DAppsはゲーム開発にも利用されています。
代表的なゲームは世界初のブロックチェーンゲーム「クリプトキティーズ(CryptoKitties)」です。
過去の出来事
では実際にイーサリアムが誕生してからどのようなことが起きているのか、大まかな値動きを解説していきます。
2016年
2016年6月にイーサリアム(イーサ)がハッカーによって盗まれる「The DAO事件」が発生しました。
The DAOは「自立分散型組織」を意味する「decentralized autonomous organization」の略称であり、当時イーサリアム上で分散型フォンド構築に向けたプロジェクトが進んでいました。
分散型ファンド→投資家全員が投資先の決定に参加できる
というものです。
しかし、The DAOのプログラムにはバグがあり、預けられていたイーサの一部が不正流出しました。
そこで、イーサリアムの開発コミュニティーはブロックチェーンを盗まれる前の状態に巻き戻して分割する措置をとりました。(ハードフォーク)
分岐によって誕生したのが現在は主流となり「イーサリアム」と呼ばれています。
分岐元の通貨は「イーサリアムクラシック」と呼ばれ、イーサリアムよりも時価総額は小さいですが現在も取引がされています。
2017年
仮想通貨元年と呼ばれ、暗号資産全体の知名度がグッと上がりました。
イーサリアムもバブル状態で一時18万円を突破しました。
2017年4月に施工された改正資金決済法により、これまで曖昧だった暗号資産が法的に明確なものになりました。(2019年に呼称が「仮想通貨」→「暗号資産」へ改正)
2018年
翌年バブル崩壊
2018年3月には、G20サミットで仮想通貨規制について議論されるなど、暗号資産に対して懸念が広がり価格が低迷。
2020
Uniswapなど複数のDefiが盛り上がりを見せ、基盤として使用されているイーサリアムも注目を集めました。
2020年3月にはコロナショックが発生しますが、急速な価格回復で年間上昇率が550%になりました。
2021年
2021年も大きく価格の上昇を続けました。大きく上昇した要因は分散型金融システム(DeFi)ブームに乗っかったことです。
- 5月末に電気自動車大手テスラが環境問題への配慮としてビットコイン決済を停止したこと
- 中国政府が暗号資産取り締まり強化
- 米政府の10,000ドル以上の暗号資産送金に報告義務を課す徴税強化案を公表
などの理由をうけイーサリアムの価格も下落。
その後、8月にイーサリアムの大型アップデートが実行。
再び価格も上昇し市場最高額を更新し11月には50万円を超えるまで値を伸ばしました。
NFTアート作品が75億円で落札されたというのも大きな話題となりました。
実際NFTは一般人でも「Open Sea」などのサイトで販売、購入が可能です。
2022年
2022年3月時点で1ETH=36万円台
ブロックチェーンゲームやNFTなどのイーサリアムの技術を使用した新しいサービスなどがどんどん話題になっています。
ビットコインとイーサリアムの違い
違いについて解説する前に「ビットコイン」について理解してますか?
もしも「不安だ。わからん。」という方いましたら下記の記事を読んでもらえると理解できるかなと思います。
ビットコインとイーサリアムの大きな違いは
- 使用用途
- 発行枚数
- コンセンサスアルゴリズム
の3つです。
使用用途
ビットコインは主に決済や送金に使われます。
一方でイーサリアムは通貨ではなく『プラットフォーム』という位置付けです。
イーサリアムはスマートコントラクトをつかいアプリケーションを開発するという主な役割が存在します。
DAppsは、金融、不動産、ゲームなどとさまざまな分野で実用化が進んでいます。
アプリケーションだけでなく『暗号資産の開発』にも利用されています。
イーサリアムのブロックチェーンをベースにしている暗号資産は「オーエムジー(OMG)」や「ベーシックアテンショントークン(BAT)」などがあります。
発行枚数
ビットコインの発行枚数は2100万枚です。
取引が成立するたびにマイナーに報酬として新規発行されたビットコインが付与されます。
イーサリアムは現在のところ発行上限枚数は設定されていません。
ただ、発行上限がない代わりに2021年8月に実施された”ロンドンハードフォーク”によりバーン(焼却)が実装されました。
バーンにより供給量を制限することで通貨の希少性と価格の安定を担保しています。
発行上限については今後のアップデートで設定される可能性もあるため現状は未定という扱いになっています。
コンセンサスアルゴリズム
ブロックチェーン上で行われる暗号資産の取引の整合性を確認する際のルールのことです。
現在イーサリアムではビットコインと同じPoW(プルーフオブワーク)というコンセンサスアルゴリズムを採用しています。
PoWは多くの計算量を必要とする方式で、1番早く解いたマイナーが取引を承認する権利を得ることができます。
計算量が多いということはたくさんの電力を消費するということなので、環境に与える影響が大きい点が懸念されています。
そのためイーサリアムは保有している通貨量に応じて取引の承認者を決定するPoS(プルーフオブステーク)へ移行することを表明しています。
メリット・デメリット
イーサリアムには4つのメリットと3つのデメリットがあります。
メリット
送金の速さ
発行上限
信頼性
汎用性
デメリット
スケーラビリティ問題
スマートコントラクトの弊害
Gas代の高騰
まずはメリットから解説していきます。
メリット
4つのメリットについて解説。
送金の速さ
暗号資産では取引を完了させるためには承認作業が必要です。
承認作業=マイニング ですが、ビットコインは10分に一回の頻度で承認作業が行われます。
イーサリアムでは15秒に一回のペースで行われるためスピーディーな送金、決済が可能。
発行上限
ビットコインと違い発行上限がありません。
供給量が減らされていく「半減期」というものがないため、ビットコインよりは安定した価格を維持しやすいという利点があります。
信頼性
暗号資産に利用されているブロックチェーンの技術は、データの改ざんに強く、元々信頼性が高いです。
そこにスマートコントラクトの技術を組み合わせることで、より強固なシステムとして運用することができます。
イーサリアムのシステムそのものがハッキングされる可能性が低いです。
汎用性
イーサリアムを基盤としているシステムの中でDeFiとNFTを紹介。
DeFi
DeFiは分散型金融システムのことでブロックチェーン上に構築された金融サービスの総称です。
具体的に説明すると「銀行、証券、暗号資産取引所等の金融サービスを活用して提供するシステム」と定義できます。
現段階で展開されているDeFi関連のサービスはイーサリアムのブロックチェーンを利用しているものが非常に多いです。
NFT
NFT(Non-Fungible Token)は「非代替性トークン」のことです。
NFTはイーサリアムを基盤とした『ERC721規格』を用いて作られています。
「非代替性トークン」と言われるとよくわからない…って人多いと思います。
(過去の自分もそうでした。。)
NFTを具体的に説明すると、物やデータなどのさまざまな「所有権」を譲渡・売買できるようにトークン化したももです。(トークンとは代用通貨)
腕時計などに付属している”証明書”みたいなものです。
もう一つの特徴としてトークン化された所有権を他の通貨と交換できる点です。
NFTはゲームやアートトレーディングカードなどの市場で普及しています。
デメリット
では続いてデメリットについても解説します。
スケーラビリティ問題
取引量が膨大になった時に承認時間が長くなったり、Gas代(手数料)が高騰したりする問題のことです。
イーサリアムのメリットは取引の承認を15秒で済ませることができます。
ただ、15秒で済ますことができてもその数が増えれば承認まで時間がかかってしまいます。
イーサリアムの特徴として取引情報の他にスマートコントラクトを実行するプログラムまで組み込んでいます。
必然的に情報量が多くなり結果スピードが低下してしまいます。
スマートコントラクトの弊害
ブロックチェーン+スマートコントラクトでセキュリティーがより強固になっています。
逆にプログラムに埋め込まれた情報に誤りがあった時それを対処するのが難しいということでもあります。
Gas代の高騰
Gas=イーサリアムを利用する際に必要な手数料のことです。
暗号資産の大半は送金時にマイナーに対して手数料を払う必要があります。
イーサリアムの場合は送金手数料+スマートコントラクト実行時の手数料
の二つが必要になります。
イーサリアムの将来性
個人的な主観になりますが、NFT関連が伸びていくことを考えるとイーサリアムは将来性はあると言えます。
4回目の大幅アップデート「セレニティ(イーサリアム2.0)」の途中まで完了している段階です。
4段階に分けられておりその中の1段階目まで完了しています。
このアップデートで承認方法が変わることで、環境への負荷が解消される見込みなので今後期待ができる暗号資産かと思います。
まとめ
今回はイーサリアムについて解説していきました。
メジャーなコインなので知っている人が多いかと思いますが、詳しく知っている人はあまり多くないと思います。
イーサリアムは色々な技術に利用されているため、高セキュリティで信頼度も高いです。
この記事を読んで少しでも興味をもってくれたら嬉しいです。
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