【円安・円高】経済の知識を増やす|生活への影響を解説

外国株
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みなさん普段ニュース見ますか?

ネットニュースでも、新聞でも、TVでもいいのですが、どこからか経済の情報を仕入れていますか?

 

けんた

ロシアとウクライナ戦争が始まって
ものすごい円安方向に進んでるって知ってますか?

円安・円高、よく見たり、聞いたりしますよね?

 

円安・円高 よくわからん…
自分達の生活にどう影響があるの?
円安・円高どちらの方がメリットが多いの?

 

このような疑問、悩みを解決していきます。

 

けんた

自分達の生活にどう影響があるのか?
知っておくだけで得することもあるよ!

 

円安・円高ってなに?

 

けんた

円安や円高ってニュースとか新聞で耳にするけど、毎日やることなの?
自分達の生活にそこまで影響のある話?

って疑問に感じたことないですか?

 

「毎朝ニュースでやるくらいだから大事なんだろうな…」くらいに考えている人が大半だと思います。

 

生活の中で円安・円高は密接に関わっています。

 

特に円安の時に自分の資産をどう守るかをしっかりと考えた方がいいです!

 

円安・円高とは?

まず前提として、円やドル、ユーロなどの通貨の価値は相対的に決められています。

 

相対的というのは、「ある対象と比較して安い/高い」ということです。

ニュースでは「ドル円=122円で昨日より円安方向に…」って言いますよね。

 

けんた

ということは、円とドルを比較して高いか安いかってことなんだね!

正解!

 

円高→他の通貨と比べて円の価値が高くなっている
円安→他の通貨と比べて円の価値が安くなっている

 

円安・円高の覚え方

 

「どっちが円安でどっちが円高かわからん…」って理解に苦しむ人続出です。

 

例えば

4/1 1ドル=120円
4/2 1ドル=125円
4/3 1ドル=115円
このようなドルと円の値段があったとしましょう。

 

4/2の125円というのは前日の「1ドル=120円」を基準として円安か円高か判断します。

なので1ドル=120円から1ドル125円になったので「円安」になったといえます。

 

けんた

チョイ待ち!!!
120円から125円に高くなったのに円安!?
・・

 

多くの人が感じる疑問だと思います。

「ある通貨と比べて判断」と言いましたが、どちらかの通貨を基準にして判断しているのです。

ドル円の場合は「ドル$」を基準にしています。

「ドルに対して円の価値が上がったか下がったか」をいっています。

 

4/1は120円払って1ドルと交換できていた

でも、4/2は125円払わないと1ドルと交換できなくなった

ということは、の価値が5円くなったので「円安」になったとわかります。

円安は「価値
円高は「価値
と覚えるとわかりやすいです!

 

円安・円高については大体わかってもらえたと思います。

 

次は円安や円高が生活に与える影響について解説していきます。

 

 

円安と円高のメリット・デメリット

 

円安と円高のメリット・デメリットについて解説していきます。

 

 

円安のメリット・デメリット

 

メリット・デメリットのまとめです。

 

円安メリット
・海外企業へ投資をしている場合、海外資産の価値が相対的に上がる
・海外で日本製品が売れやすくなる→輸出産業の企業の業績が伸びる
円安のデメリット
・輸入品が高くなる→輸入に頼っているエネルギー資源の値上がり(ガソリン等)
・輸入コストが上がる→輸入産業の企業の業績が低迷

メリット

 

ドル高円安の時、米国企業へ投資していると相対的に資産価値が上がります。

 

同じ条件で比較してみましょう。

 

1ドル100円
A社に100ドル投資をして10ドル利益が出ていました。=1000円の利益

 

1ドル110円
A社に100ドル投資をして10ドル利益が出ていました。=1100円の利益
10円円安になると同じ企業に投資をしていても、+100円資産が増えたことになります。

 

また、海外企業が日本製品を安く購入できるため、日本製品がたくさん買われます。

輸出企業の売上が飛躍的にアップします。

 

その結果、業績アップが見込めるので企業価値も上がります。

 

 

デメリット

個人への影響がもっとも大きくなるのが円安のデメリットあります。

 

生活必需品の値上げのリスクが非常に大きいです。

 

特に輸入品が高くなります。

輸入に頼っている大豆や小麦、エネルギー資源(石油など)は金額が高騰していまいます。

 

理由は単純で今までよりもたくさんの円を支払ってドルを買うことになります。

100円で1ドルと交換できていたのが、110円払って1ドルと交換しないといけないため
大豆や小麦、エネルギー資源以外にも新規で外国株を買い付けるときも多くの日本円が必要になります。
同条件で株式を買うのイメージしてみましょう。
1ドル=100円
1株100ドルの企業へ投資したい
10000円必要
1ドル=110円
1株100ドルの企業へ投資したい
11000円必要

 

このように10円変動するだけで投資金額が変わってしまいます。

日本円のみで資産形成している人は円安に進むにつれて実質的に損していることになります。

円高のメリット・デメリット

 

メリット・デメリットのまとめです。

 

円高メリット
・輸入品を安く買うことができる
・輸入産業の業績が伸びる
円高デメリット・海外企業へ投資している場合、海外資産の価値が相対的に下がる
・海外で日本製品が売れにくくなる→輸出産業の企業の業績が低迷

メリット

 

輸入製品を安く買うことができます。

大豆や小麦、原油などが安くなる傾向にあります。

 

また、少ない円で多くのドルを交換することができるので「海外旅行」へ行きやすくなります。

 

1ドル=100円
10万円をドルと交換するとしたら「1000ドル」になります。
1ドル=90円
10万円をドルと交換するとしたら「約1111ドル」になります。
10円円高になると約111ドル多く交換できます。
なので海外旅行に行きやすくなります。

 

輸入産業が活発になります。

安く輸入できますし、エネルギー(原油)などが安くなるので、コストを削減し利益をアップさせることができます。

業績が伸び企業価値が上がります。

 

デメリット

個人が海外企業へ投資している場合、円換算での価値が下がります。

1ドル=100円の時
1株10ドルの企業の株を10株持っているとしましょう。
資産価値は10000円です。(100×10×10)1ドル90円の場合はどうなるか?
資産価値は9000円になります。(90×10×10)

 

 

円高になることで、輸出産業の業績や経済は低迷する傾向にあります.

円の価値が上がることで日本製品が高くなります。

また、海外からの旅行者が減るので経済的にも低迷してしまう可能性があります。

 

 

円高が長期化すると景気が悪化して、消費者にも影響が出てくることもあります。

 

 

個人として注意するのは「円安」

 

  • 日本円だけで資産形成している人は実質的な価値が目減りしている
  • 原油や小麦やエネルギー資源などの価格が高騰して家計にダメージ
  • 賃金は変わらないに生活コストのみ上がる

 

けんた

生活コストが上がるのは非常に辛い…

実質的な価値の目減りは目で見てわかるものではないので、気がつかないうちに…って人が多いです。

 

2022年4月現在は円安

 

2022年3月から大きく円安になっています。

3月初めから現在までに10円ほど円安になっており、6年7ヶ月ぶりに1ドル125円台に突入しました。

 

本来、世界情勢が悪化すると円高、つまり円買いになる傾向にあります。

円は安全資産として認識されているため「自国の通貨を円に変えておこう」という動きが活発化します。

 

しかし、今回のロシアとウクライナ間の問題が起き一気に円安方向に進んでます。

 

円安に進んだ原因は、アメリカの中央銀行にあたるERB(連邦準備制度理事会)が金利の引き上げを決定したことです。

 

コロナ危機を受けゼロ金利政策(金融緩和)を実施。

金利についての解説はこちらをみると分かりやすいです!!

コロナ被害が軽減し始めて経済が活発化する中で、人手不足、供給不足をうけて、アメリカが物価高になっています。

 

ウクライナ侵略を受けて食料、エネルギーの値上げも加わりました。

このインフレを抑えるために、ゼロ金利政策(金融緩和)から引き締めへ政策の転換を決定しました。

0.25%の利上げを複数回予定しています。

 

なぜこれが円安方向へいく要因なのか?

質問
金利1%の銀行か金利0.001%の銀行どちらに預けたいですか?

間違いなく前者ですよね?
通貨も同じで金利の低い国の通貨から金利の高い国の通貨へ交換することが鉄則です。

ドルと円で比べるとドルの方が金利が高いので、「円を売り(円安)」「ドルを買う(ドル高)」動きが強くなります。
多くの人が円を売ってしまうため円の価値が下がり、円安方向にいきます

 

まとめ

自分達の生活に密接に関係している円安と円高

 

知っていると知っていないとでは考え方の幅が全く違います。

 

特に資産形成時には大きく関係してくるので覚えておこう!

 

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